市報こだいら:2024年11月5日号 4面(抜粋記事)
更新日:
2024年(令和6年)11月5日
作成部署:企画政策部 秘書広報課
市報こだいら4面の記事を抜粋して掲載します。
令和5年度 小平市の財政事情
問合せ先
財政課 電話042(346)9504
決算の特徴
小平市には、一般会計のほかに3つの特別会計(国民健康保険事業、後期高齢者医療、介護保険事業)があり、歳入合計が前年度比0.8パーセントの増、歳出合計が前年度比1.9パーセントの増となりました。
代表的な会計である一般会計の決算の特徴は、歳入では、市税などは増となりましたが、国庫支出金や市債などが減となったため、前年度比0.1パーセントの減となりました。
一方、歳出では、商工費や衛生費などは減となりましたが、総務費などは増となり、前年度比1.4パーセントの増となりました。
令和5年度一般会計・特別会計3事業の決算状況
一般会計
- 歳入
897億3千万円 - 前年度比(パーセント)
△0.1 - 歳出
856億6千万円 - 前年度比(パーセント)
1.4
特別会計 国民健康保険事業
- 歳入
180億8千万円 - 前年度比(パーセント)
0.9 - 歳出
179億3千万円 - 前年度比(パーセント)
1.6
特別会計 後期高齢者医療
- 歳入
50億6千万円 - 前年度比(パーセント)
3.3 - 歳出
50億2千万円 - 前年度比(パーセント)
3.2
特別会計 介護保険事業
- 歳入
163億6千万円 - 前年度比(パーセント)
4.9 - 歳出
158億4千万円 - 前年度比(パーセント)
4.8
合計
- 歳入
1,292億3千万円 - 前年度比(パーセント)
0.8 - 歳出
1,244億5千万円 - 前年度比(パーセント)
1.9
(注) 合計は、端数四捨五入により合わない場合があります。
令和5年度の主な事業
基本目標Ⅰ ひとづくり -人が育ち、学び、新たな価値を創造するまち-
- 義務教育就学児医療費助成の所得制限撤廃(小学校3年生まで)
- 高校生等医療費助成の開始
- 保育園待機児童の解消に向けた緊急対策
- 民設民営学童クラブへの支援、学童クラブの充実
- 学校施設の整備、学校体育館冷暖房設備設置
- GIGAスクール構想の実現に向けた環境整備
- 小学校第5学年における移動教室の実施、特別支援教育の充実
- 国指定史跡鈴木遺跡保存活用事業
基本目標Ⅱ くらしづくり -多様性を認めあい、つながり、共生するまち-
- 女性相談SNS試行実施
- 障がい者グループホームの自立支援給付費などの支援
- 高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施
- 地域密着型介護サービスの整備支援事業
- 被災者用備蓄品などの整備
基本目標Ⅲ まちづくり -自然と調和した、美しく快適で、魅力あるまち-
- 鷹の台公園・鎌倉公園・上水南町二丁目寄附物件の公園整備
- 公共下水道の地震対策・老朽化対策・雨水整備の推進
- 小川駅西口地区市街地再開発事業の推進
- 都市計画道路整備の推進
- ハウス栽培における温室効果ガス排出削減事業
自治体経営方針関連
- 自治体DX推進のための基盤整備
- マイナンバーカード交付の推進
- 中央エリアに係る整備事業(中央公民館、健康福祉事務センター、福祉会館の複合化など)
- 保育園・学童クラブのICT化
物価高騰への対応
- 低所得世帯支援給付金
- 子育て世帯生活支援特別給付金
- 小平商工会スクラッチカードキャンペーン
- 事業者に向けた物価高騰応援金
- 子育て施設・介護事業所・障がい事業所等の負担軽減・業務継続への支援
小平家の家計簿
一般会計決算を家計に例えて、小平家の1年間の家計簿を作成しました。
令和5年度の小平家は、令和4年度と比べて、収入では、市税(給料)などは増えましたが、地方交付税・国・都支出金(実家からの仕送り)などが減りました。
支出では、積立金(貯金)や扶助費(学費、医療費)などが増えました。
小平家の家計簿
1年間の収入
- 市税(給料)
令和5年度 364万円、令和4年度 328万円 - 各種譲与税、交付金(諸手当)
令和5年度 66万円、令和4年度 64万円 - 分担金・負担金、使用料および手数料(アルバイト収入)
令和5年度 18万円、令和4年度 18万円 - 地方交付税・国・都支出金(実家からの仕送り)
令和5年度 328万円、令和4年度 352万円 - 財産収入(古物売払い)
令和5年度 16万円、令和4年度 9万円 - 繰越金(財布の中身)
令和5年度 54万円、令和4年度 63万円 - 稼ぎの計
令和5年度 846万円、令和4年度 834万円 - 繰入金(貯蓄取り崩し)
令和5年度 22万円、令和4年度 33万円 - 市債(ローン借入金)
令和5年度 29万円、令和4年度 31万円 - 収入計
令和5年度 897万円、令和4年度 898万円
1年間の支出
- 人件費(生活費)
令和5年度 100万円、令和4年度 101万円 - 扶助費(学費、医療費)
令和5年度 264万円、令和4年度 251万円 - 公債費(ローン返済金)
令和5年度 32万円、令和4年度 33万円 - 物件費、維持補修費(被服費、消耗品)
令和5年度 131万円、令和4年度 148万円 - 補助費等(自治会費)
令和5年度 110万円、令和4年度 118万円 - 積立金(貯金)
令和5年度 74万円、令和4年度 60万円 - 繰出金(仕送り)
令和5年度 74万円、令和4年度 66万円 - 普通建設事業費(家屋の増改築など)
令和5年度 72万円、令和4年度 68万円 - 支出計
令和5年度 857万円、令和4年度 845万円
(注) 普通会計ベース。
(注) 1万分の1に縮尺、1万円が実際の1億円になります。
小平市の財政指標
令和5年度の小平市の財政指標は以下のとおりです。
健全化判断比率は各指標とも健全な数値となっています。
経常収支比率は、市税が伸びたことから、昨年度に比べ改善しています。
小平市の財政指標
財政力指数
- 令和5年度(令和4年度)
0.920(0.926)
0.940(0.909) - 説明
財政力の強弱を示す数値です(上段:3か年平均、下段:単年度)。単年度で1を超えるほど財源に余裕があり、普通交付税の不交付団体となります。
令和5年度は、全国では、1,718市町村のうち76市町村が不交付団体です。
経常収支比率
- 令和5年度(令和4年度)
82.6パーセント(85.2パーセント)
説明
財政構造の弾力性を測定する比率です。高いほど財政運営が硬直化しており、臨時的に使えるお金が少ないことを示します。
小平市の経常的な収入のうち、臨時的な経費に使えるお金は、17.4パーセントであることを表しています。
健全化判断比率
- 実質赤字比率
令和5年度(令和4年度)
-(-)
説明
一般会計等を対象とした実質赤字の標準財政規模に対する比率です。
小平市の場合、11.49パーセントを超えると警戒ラインです。 - 連結実質赤字比率
令和5年度(令和4年度)
-(-)
説明
一般会計、特別会計を対象とした実質赤字の標準財政規模に対する比率です。
小平市の場合、16.49パーセントを超えると警戒ラインです。 - 実質公債費比率
令和5年度(令和4年度)
1.8パーセント(1.9パーセント)
説明
一般会計、特別会計、一部事務組合が負担する元利償還金などの標準財政規模に対する比率です(3か年平均)。
25.0パーセントを超えると警戒ラインです。 - 将来負担比率
令和5年度(令和4年度)
-(-)
説明
一般会計、特別会計、一部事務組合、土地開発公社が将来負担すべき実質的な負債の標準財政規模に対する比率です。
350.0パーセントを超えると警戒ラインです。 - 資金不足比率
令和5年度(令和4年度)
-(-)
説明
小平市下水道事業会計における資金不足額の、事業規模に対する比率です。
20.0パーセントを超えると警戒ラインです。
(注) 上記標記中「-」は、黒字のため実質赤字比率、連結実質赤字比率、資金不足比率が算定されないことを表し、また、将来の負担が少ないため将来負担比率が算定されないことを表します。
ふるさと納税で市の歳入8億424万円が失われました。(市民が他の自治体へ寄付したふるさと納税額8億882万円、小平市に寄付されたふるさと納税額458万円)。
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