株式会社コスモズによる私立保育園園舎建築補助金の過大受給及び市への返還について

令和4年4月に開設した「こだすずコスモ保育園」の園舎建築に係る補助金について、保育園を設置・運営する株式会社コスモズより、過大受給した補助金の全額が返還されましたので、お知らせいたします。

　令和4年4月に開設した「こだすずコスモ保育園」の園舎建築に係る補助金について、保育園を設置・運営する株式会社コスモズ（以下「会社」という。）より、補助対象外の経費を含めて交付申請し過大に補助金を受給していたとの申し出が謝罪とともにあり、その後原因究明のための社外調査委員会調査を経て報告書が提出され、市による補助金交付決定の一部取消とそれに伴う返還命令に基づき、このたび全額が返還されました。

　市が過大受給を把握してから返還に至る主な経緯、過大受給の原因と責任、返還命令額の根拠、会社が示した再発防止策につきましては、下記のとおりです。

　市といたしましては、補助金の申請を受けるに当たって、補助対象を明示するなど事務を適正に行っていることを会社との間で確認しており、引き続きこの対応を徹底するとともに、会社が示した再発防止策の確実な実行を求めてまいります。

経緯

• 【令和5年1月16日】会社から過大受給があった旨の上申書が提出され、市から原因究明と事実関係の報告を求める。
• 【令和5年3月13日】会社から社内調査報告書が提出される、市から必要な補正と再提出を求める。
• 【令和5年3月24日】会社から社外調査委員会による再調査を実施するとの連絡がある。
• 【令和5年5月15日】会社から社外調査委員会調査報告書が提出される。
• 【令和5年6月2日】会社から過大受給額の根拠資料が提出される。
• 【令和5年7月10日】社外調査委員会調査を受けた会社としての報告書が提出される。
• 【令和5年9月5日】市から会社に補助金交付決定の一部取消及び返還命令を通知する。
• 【令和5年9月22日】会社から返還命令額全額が入金されたことを確認する。

(注)市では上記日付間で、報告書の内容確認、提出期限の延長等協議、過大受給額の精査等を行った。

過大受給の原因と責任

　原因は、会社による補助金申請の手続きの不注意、過大受給当時の代表取締役及び幹部社員が確認を怠った過失または懈怠であり、責任は全面的に会社にある。（報告書及び面談より）

返還命令額の根拠

　市では根拠資料に基づき過大受給額の精査を行い、返還命令額とした。

• 会社が示した過大受給額：13,891,820円①
• 上記①の額に、市として対象外経費とした竣工写真の経費、一般・現場管理費の一部、事務費の一部を加えた額に基づき算出した返還額：14,160,000円②
• 違約加算金：2,017,800円③
• 返還命令額：16,177,800円（②、③の合計額）

(注)上記②の返還額には国、東京都への返還金が含まれる。

会社が示した再発防止策

• 補助金申請に係る会社内関係部署の協働と相互チェック。
• 取締役会の機能回復、補助金申請に係る取締役会の段階ごとの議決ないし報告等を含んだ業務方法書の諸規定の作成。
• 「新設園等の補助金過大受給等対策規則」の策定。