平成19年度 第18回市民の会議・会議の要旨(2)
更新日:
2008年(平成20年)1月22日
作成部署:企画政策部 政策課
【議会】
○メンバー
- 市民と議会との対話、意見交換の場は必要だ。間接的であっても、対話できるように調整してもらえないのか?
- 市民自治を進めるためにも、市民の会議以外の市民も含めて、議会と市民とが合同で検討する機会があるといい。
○事務局
- 繰り返すが、今後、どのような方法が取れるか調整していく。
○メンバー
- 議会が議会基本条例または内規的なもの、申し合わせのようなものをつくろう、という動きはあるのか?
- また、議会の規定についてどこを変えたらOKなのか、ということを議会に対して問うことは可能か?
○事務局
- そのような動きは承知していない。
- また、2点目のような方法は、よく検討する必要がある。市としては「議会を通りやすくする」という考え方から入っていくことではないと思う。
【市民投票制度】
○メンバー
- 市民投票制度は、必要になってからでは遅い。
- 議会は、市民投票の結果を踏まえて、あらためて市民の代表として議論し決議すればよい。市民には賛否すら問いかけてもらえないのか?
○事務局
- 市民の会議の議論の経緯を良く踏まえたうえで、市民の会議と市でよく議論をしたい。その際は、「こういった違う側面からの見方があるがどう説明するか」というような、ある種批判的な視点からの議論が必要だと考えている。
【その他】
○事務局
- その他として、今回の市民PIはある程度の効果を得たと評価している。今後も実施するのであれば市としても支援していく。
- また、骨子案について「市民自治のまちづくり」という基本的な方向性は市の考えとずれていない。
2.今後の日程
○代表
- 運営委員会は、1月10日(木)午後6時~、1月22日(火)午後6時~に決定させていただいた。
- 今後は、運営委員会でも運営にかかわる問題だけでなく、条例の中身の議論が必要になってくる。そのため、運営委員以外のメンバーもぜひ積極的に参加してほしい。
- 全体会は、1月19日(土)午後2時~、1月26日(土)午後2時~、2月9日(土)午後2時~、2月23日(土)午後2時~。
○メンバー
- 市との調整は、この日程の中で行うのか?それとも別の日程か?
○代表
- この日程の中で議論していく。ただ、事前に運営委員会にて論点を整理したうえで進めたい。
3.前文の進め方
○事務局
- 2つの資料を配布した。ひとつは参考資料として他自治体の自治基本条例の前文をいくつか集めたもの。もうひとつは、今までにメンバーから提案されている前文案10件である。
○代表
- 今日は、中身の検討ではなく、検討方法を決めたい。
- 運営委員会の議事要旨にあるが、12月22日までに各メンバーは前文案または前文に入れたいフレーズなどを提出のこと。それをもとに、有志メンバーを集めて検討してもらい、1月19日の全体会にて提案してもらいたい。
- 前文検討チームのメンバーとして、自薦他薦問わず、名前を挙げてほしい。
(前文検討チーム8名で発足)
4.積み残し課題(「議会」改正案 の確認、市民投票制度)
(1)前回提案された「議会」改定案の確認
○代表
○メンバー
○改定案を提案したメンバー
- 具体的過ぎる内容を削除し、基本的な項目のみにした。
○メンバー
○改定案を提案したメンバー
- 地方自治法では、そこに定められたもの以外に拡大できることになっている。そのことに基づいている。
○メンバー
- 「議員の使命」の(1)に、「市民の要望を踏まえた政策提言」とあるが、「特定の人の要望を踏まえた」と読まれてしまうとよくない。そのように読めてしまう可能性はないのか?
○改定案を提案したメンバーおよび起草グループメンバー等
- 今のままの文言でもそのように読めることはないと思われる。
(改定案の内容で承認された)
(2)目的
○起草グループ
- 自治基本条例の目的は簡潔にまとめられるべきで、起草グループが今後、複数案作成し提案したい。
(了承された)
(3)基本原則(または理念)
○起草グループ
- 市との調整により内容が変動することがあるので、市との調整の後に、一メンバーから提案されている7項目を踏まえて議論したらどうか。
(了承された)
(4)市民投票制度
(一メンバーから改定案の提案があった)
【常設型にするかどうか】
○メンバー
- 非常設型だと、手続きや作業が大変になるため、常設型のほうが望ましい。
【「諮問的」「尊重する」など、投票結果の扱いについて】
○メンバーから出された意見
- 「諮問的でない」と条文として書いてもあまり意味はない。「尊重する」と書いておけば制度上は同じ意味になる。
- 「尊重する」とすると、議会制民主主義に反するという見方を呼んでしまう可能性があるので、「参考にする」などとトーンをひとつ下げることはどうか。市民が投票し意思表明することに意味があり、その結果の扱いは議会に任せてもよい。
- 「参考にする」ためにわざわざ費用をかけて市民投票を実施するのはおかしいのではないか。
- 「参考にする」と「尊重する」では法文上意味が異なるので慎重にすべきだ。
【「諮問的」および「常設型」のわかりやすい表現について】
○提案したメンバー
- 10月にまとめた骨子案における「結果は、議会を拘束しないが尊重する」という表現では、「拘束しない」という文言が法文上意味をなさないので、なくても同じ意味になる。
○メンバー
- 改定案は、解釈の幅が広がらず、かつわかりやすくてよい。
- 「諮問的」「常設型」という言葉はそのままでは使えない用語であるが、改定案ではそれが平易な言葉で必要十分に表現されている。
【投票できる年齢を本文に記述するかどうか】
○メンバー
- 公職選挙法の改正など、社会状況が今後変化する可能性が高く、それを待ってもいいのではないか。
- 今の時点で「18歳以上の市民が権利を持つ」として論議を呼ぶのは本意ではなく、それよりも制度そのものを作ることに重点を置きたい。
- 年齢には触れずに、公職選挙法に基づくこととする。
【外国人の投票権について】
○メンバーから出された意見
- 日本国籍を持たない外国人で市内在住の人の投票権を認めるかどうかという論点はまだ議論していない。
- 公職選挙法の投票権と抵触するので触れるべきでない。
【制度の実施に必要な署名数を本文に記述するかどうか】
○メンバーから出された意見
- 1/10がよいのかどうか、具体的な数字については市民の会議の中でも意見が分かれた。
- 議会でも論点になるだろうから、ここでは具体的な数字を本文には入れないほうがいい。
- 現行の法令を超える内容は、慎重に考えるべき。今回は入れるべきでない。
- その場合、個別条例ができなければ、実際には制度は運用できないことになる。
○改定案を提案したメンバー
- 制度を常設のものとするため、改定案には1/10という具体的な数字を入れている。
(参考として、出席メンバーの挙手により意見を把握した。数字を入れるべき:4名、入れるべきでない:その他多数。)
○メンバー
- 数字を入れるべきであるのは、その数字によっては、市民や議会も、この制度を条例化することに対する賛否が分かれるからである。
- 本文には入れなくても、説明文には要望として意思表示することもできる。
○代表
- 今回議論した結果の積み残し課題としては、以下の点。
- 制度実施に必要な署名数の具体的な数字を入れるかどうか。
- 入れる場合、どの数字とするのか。
- 入れない場合、説明文には記載するのかどうか。